夫に離婚を申し出られた!
離婚してシングルマザーをする自信がない!
と焦って離婚届けを破棄してもらうようお願いしたのが2020年の4月のことでした。
夫婦関係を改善しようにも自分たちでは無理と判断し、離婚を避けるために11月から夫婦カウンセリングに通い始めました。
夫婦カウンセリングを受けてみて分かったことは、離婚阻止が100%できるわけではないということ。
この記事では離婚の危機をきっかけに夫婦カウンセリングに通っていた私が、離婚阻止できる妻とできない妻の差をまとめました。
離婚阻止を夫婦カウンセリングに頼りたいけど実際どのくらいの効力が?と行動をためらっている人に参考にしてもらえると幸いです。
2020年11月~夫婦カウンセリングに通い始めました
離婚を取り下げてもらった後、二人で関係改善をがんばりましたが、どうしても夫を好きになれませんでした。
ムカつくからどうやって仕返ししてやろうとか、どうやって距離を置こうとか、そんなことばかり考えていました。
二人で話しても一生かみ合わない気がした。
話にならないなら関係改善なんて無理かも…
夫婦カウンセリングに通うことを決めた経緯
離婚しないと決めた後、夫婦の関係をよくしようといろんなことをしました。
嫌々話し合いをしたり、ときに喧嘩に発展したり、自分を押し殺して仲よくしようとしたこともありました。
これまで我慢で夫婦喧嘩を避けてきたせいか、意思疎通のやり方が分からずどれも空回りばかり。
半年ほどいろいろ試して打つ手がなくなり、藁をもつかむ思いで夫婦カウンセリングに頼ることにしました。
夫婦カウンセリングで今のところ離婚は遠のいた
夫婦カウンセリングで自分の意志や感情など、これまでうまく伝えられなかったことを夫に伝えることができました。
簡単には夫婦仲が良くならず、3年経った今も必要なこと以外は話せませんが、離婚の心配は必要なくなりました。
でも夫婦カウンセリングをただ受ければ離婚阻止できるわけではなく、ある程度努力も必要になります。
夫婦カウンセリングの前に夫の離婚の本気度をチェックしよう
夫婦カウンセリングで離婚阻止できるか、の前に重要なのは本人がどのくらい本気で離婚を考えているかです。
私の肌感だけの情報ですが、ざっくりと本気度をまとめるとこんな感じです。
状況 | 本気度 | どう対処? |
---|---|---|
会話の途中で離婚の話題に | 5% | 2人でよく話し合う |
激しい喧嘩中に離婚と言われた | 15% | しこりが残らないよう話し合う |
改まって離婚を申し出られた | 60% | 本気なのか確認 夫婦カウンセリングを検討 |
離婚届にサインを求められた | 70% | 不受理申出書※を役所に届ける 夫婦カウンセリングを検討 |
財産分与など書類をそろえている | 95% | いったん落ちついて考える 無理に話し合わない |
性格や表現方法は人それぞれなので、表はあくまで目安にしてくださいね。
本気度95%のやつは話し合わなくていいの?
多分話し合うだけ沼るから無理は禁物。
保留にして一人で夫婦カウンセリングに通うのも手。
ちなみにこれ、私は全部言われていますが、なんとか離婚阻止に成功しました。
今思えば冗談で離婚の話題になった時にもっと真剣に話し合っておくべきでした。
…とここまでを踏まえて、夫婦カウンセリングを検討したい人は続きをご覧ください。
夫婦カウンセリングで離婚を避けるためにやった3つのこと
夫婦カウンセリングで離婚阻止ができるとすれば、前のめりで受けるのが最低条件です。
具体的には
- カウンセラー日本新をさらけ出す
- 自分から学ぶ姿勢で挑む
- 自分がどうなりたいか素直に話す
の3つを実践しました。
ではこの3つについて詳しく解説します。
①カウンセラーに本心をさらけ出す
本来の私は人見知りと場所見知りで、初めて会う人にはその場しのぎの愛想笑いでごまかすタイプです。
知らない人に身の上話や感情をさらすことはできません。
でも高額なお金を支払ってプロにアドバイスをもらえる貴重な機会だから、素直に心を開いて教えを乞いました。
いい歳して毎回泣きながらたくさん相談しました。
大人だから…
とか考えちゃダメそうね。
「相手はプロで、私のような人を見慣れているはずだから引かないはず」と自分を勇気づけて頑張りました。
②自分から学ぶ姿勢で挑む
夫婦カウンセリングは病院と違って、投薬や手術で先生が直接治してくれるわけではありません。
だから自分から学ぶ姿勢が重要で、もらったアドバイスを実践したり、言われたことを復習したりしました。
カウンセリング後に課題を克服できそうな本を読んだり、夫婦で個別カウンセリングの情報共有をしました。
最初のカウンセリングでアサーションの本を勧められたのがきかっけで本はよく読む。
カウンセリングでしっかり学んで、家でフィードバック、という2段構えでしっかり学ぶことが重要です。
③自分がどうなりたいかを素直に話す
離婚を避けたいからと言って「仲のいい夫婦に戻りたい」と嘘をつくことはしませんでした。
先生から「どんな夫婦を目指しますか?」と聞かれたことがあったのですが、
私:空気のようなお互い干渉しすぎない関係
夫:昔のように恋人っぽい関係に戻りたい
と意見が割れました。
離婚阻止のため夫の意見に寄せるのも一つの方法かもしれません。
でも嘘で数年やり過ごせても、根本的な解決になりません。
自分の意思を話して先生に意見をもらおう。
空気を読んじゃダメってことか。
夫婦カウンセリングで離婚阻止できない3つの行動
と、ここまではうまくいっている風に書いていますが、最初に受けた夫婦カウンセリングは見事に失敗しています。
私の失敗例を元に、夫婦カウンセリングで離婚阻止できない行動を3つ挙げて解説します。
①占いを受ける感覚でいる
夫婦カウンセリングは、カルテを書いてお金を払えば未来が変わるような不思議な力はありません。
最初の夫婦カウンセリングで私は、プロなんだからいい助言をくれるだろうと受け身でカウンセリングに臨みました。
結果はさんざんで、夫婦カウンセリングそのものをやめることも考えました。
いやいや連れてこられた人なら二度と受けたくないって思っちゃうかも。
②カウンセラーに丸投げしようとしている
嫌がる夫を引きずってきて、カウンセラーに説得してもらおう、という使い方では離婚阻止できません。
説得してあげるってカウンセラー見かけたよ?
初対面の人にサクっと説得されたとて、我にかえればまた離婚って言うでしょ…
その場しのぎの離婚阻止なら親や口のうまい友達にすがる方が安く済みます。
離婚しようと決意した人の心を変えるのは簡単ではありません。
自分は苦労せずにお金だけ払って他人に丸投げでは、根本的に離婚を考え直してもらうことは難しいでしょう。
夫に変わってもらおうとしている
「夫婦カウンセリングに行けばいい感じに夫が離婚したくなくなるはず」
と楽観的過ぎる考えの人も効果を得るのが難しいでしょう。
夫が自分の理想に変わってくれることは、よほど理想が低くない限りまずありません。
年収1000万円あって家事も仕事もしないでダラけてても怒らない夫が理想。
いやそれ100万人に1人の逸材…
説得とかのレベルじゃないよ。
他人の性格や考え方、価値観を変えるのは難しく、「思い通りに」と条件が増えると難易度はマシマシです。
「自分は現状のままだけど離婚せずに我慢だけよろしく!」
という態度で夫婦カウンセリングを受けても、おそらく離婚阻止はできません。
夫婦カウンセリングは離婚したい夫を説得してもらう場ではない
夫婦カウンセリングは離婚を阻止することが目的ではありません。
弁護士と違って依頼した側の味方になるわけではなく、中立の立場で夫婦にとって最善の状態に導く方針のカウンセラーがほとんどです。
だから場合によっては離婚を勧められるケースもあります。
中には離婚が最善の選択肢もありうる
私がカウンセリングに通っていたとき、カウンセラーの先生に
「二人にとってちょうどいい関係性を探しましょう」
と言われました。
つまり
- 仲のいい夫婦に戻る
- 距離感をたもったまま夫婦でいる
- 離婚する
の3択で一番納得できるものを夫婦で決める手伝いをしてくれる、ということ。
実際に先生から離婚を勧めた夫婦もいて、結果的に幸せに暮らしていると聞きました。
夫に離婚しないように説得してもらうつもりが、浅はかな考えではますます離婚が近くなるケースもあり得ます。
離婚阻止はプロでも簡単ではない
妻側がどれだけ離婚をしたくなくても、客観的に見て離婚した方がいい夫婦はたくさんいます。
- 夫の離婚の意思が揺るがない
- 夫婦間の問題の解決がプロの手を借りても難しい
- 修復できない理由で夫婦関係が破綻している
実際に最初に受けたカウンセラーの先生には、「まず精神科を受診した方がいい」と言われました。
さすがにこの先生とは1回でサヨナラしたけどね。
先生によって対処方法も違うね。
先生との相性や夫の決意の強さなどによっては、夫婦カウンセリングで必ずしも離婚阻止できるわけではありません。
一時的な離婚の延長ならできなくはない
本気で離婚を決意した人を、夫婦関係の改善にスイッチするのはかなり難しいです。
夫婦関係改善も時間がかかるし強い意志も必要で、もっと難しいものになるでしょう。
ですが夫婦カウンセリングで一時的に離婚したい気持ちにストップをかけることは不可能ではありません。
実際に離婚阻止や説得をうたってる先生も見かけるよね。
そういう先生にお世話にならなかったから何とも言えないけど、一時的になら離婚阻止できる気がする。
夫の気持ちが揺らいでいるうちに積極的に関係性を改善をがんばれば、時間はかかっても離婚阻止の可能性はあります。
まとめ~夫婦カウンセリングで離婚阻止は難しいけど試す価値あり
離婚危機から夫婦カウンセリングを受けても、必ずしも離婚阻止できるわけではありません。
離婚の意思が固まっていればなおさらです。
それでも離婚阻止を望むなら、夫婦カウンセリングに本気で取り組んだり、自分から変わる努力が必要です。
難しいことではあるものの、それでも夫婦カウンセリングが人気なのは、受けてみる価値があると感じる人が多い証拠。
簡単ではありませんが、私自身時間とお金をかける価値は大いに感じました。
離婚危機をきっかけにうまく夫婦カウンセリングを利用して、夫婦関係のすり合わせができることを祈っています。
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