夫婦カウンセリングを受ける前、こんな大金を使って本当に何とかなるんだろうかと不安でした。
もし離婚するなら少しでも節約して財産分与に充てたい、という気持ちがありました。
実際に体験した人から詳しく話を聞けたら、とモヤモヤしていた記憶があるので、私の体験を記事にすることにしました。
迷う人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
夫婦カウンセリング後に関係性は良くなった?
夫婦カウンセリングを受けて、夫婦の関係性は「悪くなくなった」というのが私の感想です。
元の状態が10段階で10だったとしたら、受けると決めた時点で8、5回受けた時点で4くらいといった体感です。
時系列でまとめると
- 離婚寸前…顔をできるだけ合わせないように生活
- 離婚回避直後…話合いという名の夫婦喧嘩
- カウンセリングを受け始めてから…夫婦喧嘩から重たい話し合い
- 2年後…必要なことを報告や相談できる
とこんな感じで、たわいのない話をだらだらすることはないものの、話すことがしんどくなくなりました。
完全に修復していないものの、ぎくしゃくした離婚寸前のような関係ではなくなりました。
夫婦カウンセリングで関係性が改善した理由
夫婦カウンセリングで関係性が悪くなくなったのは、お金を払ったからだけではありません。
距離を置きたいことを夫に伝えられたから
夫は恋人のような夫婦関係を望んでいました。
一方私はそれぞれが自分の時間を大切にする、空気のような関係性を望んでいました。
これまで忙しくてほったらかされたし、今さらベタベタされても困る。
おひとり時間が気に入っちゃったんだ。
でもこれって「せーの」で本音を言わないと、どんな距離感を望むのかなんて分かりませんよね。
その「せーの」をやってくれたのがカウンセラーの先生でした。
アレがなければ「相手も自分と同じ距離感を望んでいる」なんてお互い勘違いし続けていたかもしれません。
夫婦の距離感についてもよく話し合い、今は付かず離れずでお互いの折衷案のような距離感を保っています。
これまでの不満を伝えられたから
よく「墓まで持っていく」って聞きますよね。
あれってつまり、「一生許さない」「ずっと根に持っている」という感情なんですよね。
だって伝えて謝られたらなんとなく気が済んでしまいそうだから。
私も一生許さないことを心の中でネチネチ覚えていましたが、いくつか伝えることができました。
吐き出すと不思議なもので、怒りが3割くらい減って、なんとなく記憶から薄れていくんですよね。
ってこれは人や内容にもよるけど。
ことあるごとにネチネチ同じこと言ってくる人っているよね。
遠慮なく不満を伝えられない人は、カウンセラーの力を借りて相手にぶつけるのもいい方法だと思います。
話合いの大切さがわかったから
「以心伝心」という言葉って、普段いかにコミュニケーションを取れているかで決まります。
勘違いしてはいけないのは、「話さなくてもお見通し」と相手の気持ちを決めつけてしまうこと。
毎日顔を合わせる人との話合いって、忙しいとつい後回しになったり、面倒でやらなかったりしがちです。
私も
「どうせこう思ってるんでしょ?」
ばっかり考えてた時期があった。
でも定期的に
- してほしいこと
- これからやりたいこと
- やめてほしいこと
などのすり合わせをしないと、気づいたときには「性格の不一致」なんてことに。
「配偶者の性格や考えなんて聞かなくても分かる」
と高を括らずに、今何を考えているかを常に確認するの、本当に大事です。
夫婦カウンセリングで関係性を良くするコツ
夫婦カウンセリングを受けても離婚する人は案外多いようです。
病院のように受診すれば改善するわけではなく、夫婦関係を良くするにはそれなりの努力が必要になります。
信頼できるカウンセラーを見つける
まずは自分たちにピッタリのカウンセラーを見つけることが大事です。
私たちは最初のカウンセラーさんと相性が悪く、1回目のカウンセリングの帰り道で「次の予約をしない」と決めました。
カウンセラーに不信感を持っているなら、素直に頼れなくてカウンセリングの意味がありません。
面倒で時間もお金もかかりますが、根気強く信頼できるカウンセラーを探すことは超基本です。
出費の覚悟をする
夫婦カウンセリングの費用の相場は、1時間あたり5,000円~20,000円と高額です。
夫婦カウンセリングは多くの場合、数回にわたるので、家電を一つ買えるくらいの額にはなります。
うちは10万くらい溶かしてる…
(多分安い方)
トータルで考えると余計に痛い出費。
かなり出費が大きいので、通うことを決めたらざっくり何回通うのかを考えて出費の覚悟をする必要があります。
何回くらい通うのか分からなければ、早めにカウンセラーに聞いてみましょう。
焦らず時間をかける
夫婦カウンセリングに1回行って夫婦仲がサクっと良くなることはほぼありません。
夫婦カウンセリングを上手に使うには
- 相性がいいカウンセラーを探す
- 悩みを全て聞いてもらう
- 解決できるまで通う
という工程が必要です。
人気のあるカウンセラーなら予約が簡単に取れないこともあり、余計に時間がかかってしまうことも。
私の場合は次の予約が毎回数週間~1か月先だった。
何度か通うならかなり時間がかかりそうだね。
焦って効果が出ないと感じてしまうと続かないため、最初から時間をかけて解決する覚悟をしておきましょう。
夫婦カウンセリングで関係性が良くなるかはその夫婦次第
夫婦カウンセリングを受けても、関係を改善できる夫婦とできない夫婦がいます。
関係を良くしたいなら、最低限3つの要素が必要です。
夫婦そろって本気度が高い
まずは本気度が高いこと。
よくあるのが「無理やり配偶者に連れてこられてイヤイヤ受け続ける」パターンです。
これだと高額な料金を支払って受ける意味はありません。
でもカウンセラーさんに説得してもらえばいいんじゃ?
みんながみんな説得できるわけじゃないよ。
私たちの場合は、カウンセリングを受けることにお互いが納得し、ちゃんと夫婦をやり直そうと通い始めました。
カウンセリングを受けているうちに本気度が高まるならいいですが、そうでなければカウンセリングに通い続ける意味を考えた方が良いでしょう。
自分が変わる意識がある
夫婦関係の改善で1番重要なことは、相手ではなく自分が変わる覚悟です。
- お金を出せば何とかなると思っている
- 相手が自分の都合のいいように変わってもらえると思っている
- 自分は正しいと折れる気がない
といった場合、関係改善は難しいでしょう。
私も「夫を何とかしてもらいたい」とほんのり思ってたけどね。
元の夫婦関係にこだわらない
関係が悪化した時点で「元の状態」に戻すのはあきらめた方が良いでしょう。
問題があって関係が悪化しているのに、その問題を無視して元通りは難しいからです。
もし問題を解決できたとしても、記憶から消えることはありません。
これは通ってたカウンセラーさんの言葉。
的を得たこと言ってるね。
- 距離感を見直す
- 役割を変えてみる
などこれまでの夫婦関係とは違う方が、うまくいく可能性が高いでしょう。
まとめ~夫婦カウンセリングで関係改善できるかは努力次第
夫婦カウンセリングで私はたまたま関係性を良くすることができました。
- 夫婦カウンセリングにお金と時間をかけて通う
- 夫婦そろって積極的に関係を改善する方法を学ぶ
- 元の関係性にこだわらずお互いが心地いい関係性を模索する
というのが関係性を良くすることができた要因だと思います。
夫婦カウンセリングで関係性が良くなるかどうかは、どれだけ前のめりで受けられるで左右されます。
まずは夫婦でカウンセリングを受けたいかどうかについて、しっかり話し合うことから始めてみましょう。
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